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吉祥院について

名称

淵江山吉祥院星谷寺 (フチエサン キチジョウイン セイコクジ)

宗旨

金剛界大日如来

 当山の宗旨は真言宗豊山派です。奈良県桜井市の長谷寺を総本山とする宗派で、寺院数は全国に約三千ヶ寺あります。
 当山のご本尊は大日如来(金剛界)です。
 真言宗は、弘法大師空海「宗祖」(773年~835年)が、中国の唐の時代に、首都長安の青龍寺に学び、密教の奥義を恵果阿闍梨から授かり、帰国後、高野山に金剛峰寺を開いて教義を広めたのが始まりです。
 その300年後に、興教大師覚鑁「中興祖」(1094年~1143年)が、高野山に大伝法院を建立しましたが、思想上の問題で、高野山を離れ、根来寺に移り、密教の研鑽に勤められました。
 1585年の秀吉の焼き討ちで、根来寺は衰えましたが、興教大師の教えを継いで、専誉僧正「派祖」(1530年~1604年)が長谷寺に入山して、真言宗豊山派を開かれ、現在に至っています。
 真言宗の教義は「即身成仏」「密厳仏国土」です。仏のような心で、仏のように行い、仏のように語れば、私たちの日々の生活は自ら清らかになり、この世の中は浄土となり、この身このままで仏(覚者)となるという教えです。更に、三密加持(身体・言語・意識)の妙行を修して、父母所生の肉身に仏果(萬善萬行によってなる萬徳)を現証し、済世利人(人・父母・衆生・仏法僧の恩)に酬答することにあるというものです。そして、凡聖不二(人は平等)即事而真(物事全て真実)によって仏果を即身に証得し、仏国をこの世に開顕することを教義の大要としています。

南無大師遍照金剛
南無興教大師
南無専誉僧正